ホンダはロードスポーツバイクのヘッドライトのLED化を進め、シリーズごとにフロントマスクデザインを統一する。本田技術研究所二輪R&Dセンターの三輪幸治クリエイティブダイレクターは4月16日、茨城県大洗町で開いた二輪技術フォーラムで明らかにした。
三輪氏は「LEDは、従来のハロゲン電球に多く含まれていた赤外線が格段に少ないため発光体とレンズを近づけることができ、灯火器の外観や光り方のデザイン手法が大きく変わる」と指摘。
さらに「大型モデルを中心としたFUN領域で、ホンダとしてのより強い個性を望む声が高まってきている」とした上で、「今後はLEDを活用した光の演出も使いながら、同一コンセプトに属するモデルの顔つきを共通化していくことで、ホンダとしての独立性を確立していく」と述べた。
具体的には「まずVFRコンセプトシリーズにはアルファベットのXをモチーフにした形状を与えていく。ゴールドウィングを頂点としたGLコンセプトシリーズには水平基調で翼を連想させるウィングライン。CBコンセプトには伝統的な装いを、またCBRコンセプトには圧倒的なパフォーマンスをにらみが効いた薄目2灯で表現していく」としている。