米国の自動車大手、クライスラーグループの「ラム」ブランドは4月9日、米国で4月16日に開幕するニューヨークモーターショー14において、2014年モデルの『パワーワゴン』を初公開すると発表した。
パワーワゴンはもともと、1945-1980年まで、ダッジブランドから発売されていた4WDトラックを指す。ラムブランドは2005年、パワーワゴンを復活。クライスラーグループの主力フルサイズピックアップトラック、ラム『2500』をベースにした高性能モデルに位置付けられる。
2014年モデルのパワーワゴンは、V型8気筒ガソリン「HEMI」エンジンの排気量を拡大。従来の5.7リットルを、6.4リットルに置き換えた。最大出力は410ps/5600rpm、最大トルクは59.3kgm/4000rpmを発生する。低負荷走行時には、エンジンを一部停止する気筒休止システムを採用。
このパワフルなV8ユニットのおかげで、最大牽引力は4900kgを確保。フロントバンパーには、電動ウインチが装備され、オフロードでのスタック脱出を容易にした。ベース車両に対して、アンダーガードの追加や最低地上高の引き上げも図られた。
2014年モデルでは、さらなるオフロード走破性能実現を目指して、サスペンションを再チューニング。ラムブランドは、「最もオフロード能力に優れたピックアップトラック」と説明している。