新型日産『ティアナ』は、日産ユーザーからの代替えが中心となるが、新規ユーザーもより獲得することを目標に、これまでより若干ポジショニングを走り方向に変更したという。
これまでのティアナのポジショニングは、「夫婦や大人の二人が、快適に乗るクルマだった」とは、同社マーケティング本部マーケティングダイレクターオフィスの大屋俊一郎さんの弁。
対して、競合車であるトヨタ『マークX』は、「(CMキャラクターのイメージでもある)“島耕作”など男性のイメージで、V6を搭載した走りのポジショニングとなり、ティアナとは真逆に位置している」という。
大屋さんは、「ティアナが属するセダンのセグメントは外車も含めて、走りの方向に動いている」と現状を分析。そこで、「これまでの保有からの代替えは中心だが、それだけに頼っていては減少傾向なので、少しポジショニングを変え、新たなユーザーを開拓しようと考えた」という。
さらに、開発にあたり、「北米向けのアルティマをベースに開発することから、アルティマの走りの要素を加えることが可能となった。そこで、現ユーザーは快適性を重視しているので、これまで通り快適性は確保したうえで、新しい要素として若干走り方向へポジショニングを変更した」と語った。