アウディの交通信号認識技術が実用段階に…燃費やCO2に大きな効果

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ドイツの高級車メーカー、アウディは3月10日、同社が開発した「交通信号認識技術」の燃費削減効果のデータを開示した。

一般的な自動車は、発進時に多くの力を必要とするため、この時の燃料消費やCO2排出量が多くなる。アウディの交通信号認識技術は、できるだけ赤信号で止まらなくて済むように、効率的な運転をドライバーにアドバイスするシステム。

交通信号認識技術では、車載コンピュータと交通信号ネットワークが連動。運転席正面のメーター内に、前方の信号が青で通過するために必要な速度を表示する。もちろんこの速度は、制限時速に照らし合わせ、なおかつ、交通の流れを妨げない範囲の速度が提示される。さらに、信号待ちの際には、青信号になるまでの時間を表示。

また、アイドリングストップとも連動。赤信号で停車してエンジンが止まった後、青信号に変わる5秒前に、エンジンが自動的に再始動する。

アウディは2014年1月のCES14において、この交通信号認識技術を『A6』に組み込んだショーカーを披露。「アウディ・オンライン・トラフィック・ライト・インフォメーション・システム」と命名された。

アウディは今回、アウディ・オンライン・トラフィック・ライト・インフォメーション・システムの燃費削減効果データを開示。欧州市場で重視されるCO2排出量は、最大で15%削減可能。ドイツ全土にこのシステムが導入されれば、およそ9億リットルもの燃料消費が抑えられると試算した。アウディによると、すでに全ての市販車に搭載可能な実用段階に到達している技術だという。

《森脇稔》

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