米国のEVベンチャー企業、テスラモーターズは3月4日、スイスで開幕したジュネーブモーターショー14において、独自の急速充電ステーション、「スーパーチャージャー」の欧州でのさらなる拡大展開と、サービスステーション&ディーラーの拠点数を増やすと発表した。
スーパーチャージャーは2012年9月、テスラモーターズが米国カリフォルニア州に導入した急速充電ネットワークの名称。テスラの新型EV、『モデルS』の顧客が、外出先で充電するための充電ステーションとして開発された。航続距離に課題があるEVに、画期的な解決策を提示したのが、スーパーチャージャー。スーパーチャージャーでは、モデルSの充電は、およそ20分で完了する。充電にかかる費用は無料。
テスラモーターズは2013年8月、モデルSのノルウェーでの発売に伴い、スーパーチャージャーを欧州で初めて、ノルウェーに設置。その後、欧州の他の国に、スーパーチャージャーを拡大展開してきた。
今回、テスラモーターズは、ジュネーブモーターショー14において、このスーパーチャージャーのさらなる拡大展開を発表。欧州におけるサービスステーション&ディーラーについても、新たに30拠点以上を開業することを明らかにした。
テスラモーターズのイーロン・マスクCEOは、「2014年末までに、モデルSの欧州の顧客はスーパーチャージャーの利用だけで、欧州全域へ出かけることができるようになるだろう」とコメントしている。