3代目に進化したトヨタ『ハリアー』は、『RAV4』と共通のプラットフォームを採用した。
「先代ハリアーは、レクサス『RX』などと共通の“Kプラットフォーム”を採用しており、これは、北米向けなど大型モデルに向けて開発したものだ」と話すのは、トヨタ製品企画本部ZD技範の石井隆さん。
そして、「新型ハリアーは国内専用なので、RAV4のプラットフォームを使った」という。石井さんは、「先代ハリアーでいまひとつだった操縦安定性を強化できる」とそのメリットを述べると同時に、「これまでとても人気のあった静粛感や乗り心地は確保した」とする。
具体的には風切音を例に挙げ「ドアミラーは耳の近くにあるので、その設計を最適化した。さらに、ウインドシールドガラスはアコースティックガラスという、遮音膜が貼ってあるガラスを採用。板厚も厚くなっている」という。
また、吸遮音材に関しても、「フエルト、もしくはシンサレートを採用。特にシンサレートはものすごく吸音力が良く、これらをふんだんに使い、RAV4とは、風切音もNVも数段ハリアーの方が上に仕上がった」と完成度に自信を見せた。