スウェーデンのケーニグセグ社は4日、ジュネーブモータショーで『アゲーラ One::1(ワン・トゥ・ワン)』を発表した。最速、最大出力を目指す同社の新型車のエンジンパワーは、1メガワット(100kW=1360ps)を達成。「One:1は世界で最初の量産“メガカー”だ」としている。
One:1は、ケーニグセグ設立20周年を記念するモデルで、『アゲーラ』をベースとしている。車名の「One:1」は、パワーウエイトレシオが1kg/ps、つまり出力(1360ps)と重量(1360kg)が1:1となったことに由来する。
1メガワットのパワーにより最高速度は440km/h。空力性能も追求し、260km/hで610kgものダウンフォースを手に入れることができる。また、カーボン製のシャシーは20%もの軽量化を果たした。最高速チャレンジだけでなく、サーキットでの圧倒的かつ安定した走行をめざし開発されたという。
この他、3G回線とGPS情報によりシャシーやエアロダイナミクスをアクティブに調整させる機能や、iPhoneアプリに連動しラップタイムの計測や、車載ソフトウェアのアップグレードを可能とするなど、先進のテレマティクスとも連動させた。
クリスチャン・V・ケーニグセグ代表はカンファレンスで、ケーニグセグ社のパフォーマンスと最高速度を追い続けた20年の歴史を熱弁。その中で、VWグループ傘下の超高級車ブランド「ブガッティ」について言及する場面も。ケーニグセグと同様に最高速度、最高のパフォーマンスを追求する同志として賛辞を送った。