【スズキ ハスラー 試乗】雪道にも強い遊び心満点の軽クロスオーバー…青山尚暉

試乗記 国産車

軽ハイトワゴンとSUVをクロスオーバーさせたスズキの新型車が『ハスラー』。

パッケージ、走り、使い勝手、エコ快適性能は最新のワゴンRがベース。つまりエネチャージ、13km/h以下で停止する新アイドリングストップ、アイドリングストップ中も一定時間エアコンが効くエコクール=スズキグリーンテクノロジーをフル搭載。NAは最高29.2km/リットル、ターボは4WDでも25.0km/リットルの燃費性能を誇る。ちなみにCVT車は全車免税である(5MTも用意)。

スタイリングはルーフを塗り分けたツートーンカラーもあり、前後ブリスターフェンダー、フロントロワガーニッシュに象徴されるSUVテイスト&遊び心あるキャラクターの強さが特徴的。

バンパー下のフロントロワガーニッシュは樹脂そのものがシルバー色で、ラフロードで傷がついても下地が出ない画期的新素材を採用する。

ボディーカラーはツートーンを含め全11色。新色のオレンジは唯一、インパネの樹脂パネル、シートのパイピングもオレンジにコーディネイトされる。ブルー、ピンクのボディーカラーはインパネ樹脂パネルが基本の白となるものの、シートのパイピングはボディー同色となる。

ハスラーの運転席に乗り込めば、アイポイントはワゴンRより25mm高く視界は爽快(そうかい)。Aピラーが立ち気味でインパネの奥行きが短いため、クルマとの一体感が強く運転のしやすさを実感しやすい点も褒められる。

その走りは『ワゴンR』のキヒキビ感を重視したものとは違い、より重厚でゆったりしたテイストになっている。後ろから見るとひょろっとした縦長ボディーに感じられるものの、安定感はワゴンRに匹敵。

乗り心地はNAモデルの場合「しっかり快適」が基本だが、ターボ4WDは約50kgの車重増対策からかサス(バネ)がやや固めにチューニングされ、路面からの振動がステアリングやフロアに伝わりやすかったのが惜しまれる。

ワゴンR比+50kgの車重でも動力性能に不足はない。NAモデルでも日常域、80km/h以下なら必要十分。ターボになればフル乗車でもストレスフリーのドライブが味わえる。アウトドアを楽しむための遠出もまったく苦にならないはずだ。

後席は身長172cmのドライバー基準で頭上に130mmはともかく、ひざ回りには270mmもの余裕があり、大人でもゆったり。フカフカなカーペットが敷かれる足元のフラットフロアは最大幅1160×奥行き480mmもあり、中大型犬でもくつろげる広さだ。

シートアレンジ性も文句なしだ。例えば身長180cmの人でも車中泊できるフルフラットベッドモードでは専用のマット&ボードが用意されているから寝心地も抜群なのである。

荷室開口高は685mmとやや高めながら、開口部とフロアの段差は30mmと小さく、ジャンプ力のある犬ならバックドア側から乗降可。フロアは幅1000mm、奥行き275~970mm(後席格納時)。高さ890mmと、後席を格納すればワゴンのようにも使えるだろう。

そんなハスラーはなるほど、見た目通りの個性と使い勝手の良さが光る1台。最低地上高はワゴンRの155mmに対して180mm(ともにFFの数値)。大径タイヤを履いていることもあって雪国のユーザー、ウインタースポーツ派にもうってつけである。

どうせならハスラーらしさを120%味わえるピンクやオレンジ、鮮やかなブルーのツートーンカラーボディーをお薦めしたい。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★★
ペットフレンドリー度:★★

青山尚暉|モータージャーナリスト/ドックライフプロデューサー
自動車雑誌編集者を経て、フリーのモータージャーナリストに。自動車専門誌をはじめ、一般誌、ウェブサイト等に執筆。ペット(犬)、海外旅行関連の書籍、ウェブサイト、ペットとドライブ関連のテレビ番組、イベントも手がける。現在、ドッグライフプロデューサーとしての活動も広げている。
《青山尚暉》

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