メルセデスベンツは、骨董品的なクラシックカーの市場価値を研究している歴史的自動車グループ・インターナショナル(Historic Automobile Groupe International=HAGI)が発表したクラシックカー市場でのメルセデス・ベンツ車の最新の価格指数(Mercedes-benz Cllasic Index=MBCI)を発表した。
それによると、クラッシクカーのベンツ車の価格指数:MBCIは2013年10月の11.51ポイント上昇(9.03%)から、11月には前月比4.7ポイント下落(3.37%)した。しかし、この下落は一時的なもので、11月末時点での英ポンド換算のMBCI価格は135.71ポンドになり、これは年初比21.55パーセント上昇で、2011年11月末比では35.71%の大幅上昇を示している。このMBCIの価格動向は、HAGI全体の長期年平均上昇率の8.8%と比べると、大幅な値上がりであることが分かる。
11月に僅かながら値下がりした原因は、『190SL(W121)』『280SL(W113)』『300SLクーペ(W198)』の価格が弱含みで推移したからであるが、これは数ヶ月間の一時的な現象で、通年でのパフォーマンスは値上がりすると考えられる。
市場で活発に取引されているのは、『300SL(W198)』のような戦後のクラシック・メルセデスベンツ車で、派生車である『280SE(W111)カブリオレ&クーペ』は市場をリードする人気がある。クラシックカー市場の参加者はW111モデル・シリーズのクーペを強く求めており、10万件以上のユーロでの取引価格は非常によい価格になっている。
このうち、電動スライド・ルーフは最も人気のある装備で、装備されているクラシックカーの価格にはプレミアムが付く。「パゴダ」と呼ばれるW113モデル・シリーズのSL型車のHAGIにけるMBCIは21.4%を示している。過去には、280SLがコレクターのお気に入りであったが、現在の取引価格は『230SL』『250SL』とほぼ同価格になり、これら3モデルは完全な修復が行われていれば価格差が無くなっている。
地域的な人気動向では、北米からドイツへ「パゴダ」の各モデルを買い戻す動きは継続しており、もともとドイツ本国にあるベンツ車は一旦外国へ輸出されたベンツ車より高価格になっている。