トヨタ自動車の米国若者向けブランド、サイオンは1月9日、『tC』の「モノグラムシリーズ」を1月13日、米国で開幕するデトロイトモーターショー14で初公開すると発表した。
tCは、サイオンの入門FFクーペとして、2004年に発表。サイオンは『xB』(日本名:トヨタ『カローラルミオン』)、『xD』(日本名:トヨタ『イスト』)をラインナップしているが、生産を終了した『セリカ』の顧客の受け皿となる北米専用クーペとして、tCを発売。エンジンは、2.4リットル直列4気筒ガソリンエンジン(最大出力161ps)を積む。
2代目サイオンtCは2010年3月、ニューヨークモーターショー10で発表。初代よりもスポーティなキャラクターを鮮明にした。その代表例が、ヘルメットにヒントを得たキャビン形状。独特のウィンドウグラフィックスが、個性を放つ。ボディサイズは全長4420×全幅1796×全高1415mm、ホイールベース2700mm。
2013年春、ニューヨークモーターショー13では、サイオンtCの2014年モデルが登場。現行型のデビューから3年を経て登場した初の大幅改良モデルでは、フロントマスクを一新。グリル、ヘッドライト、ボンネット、バンパーを大胆に変更。トヨタ自動車の新型FRスポーツカー、『86』は、米国ではサイオン『FR-S』として販売中だが、このFR-Sをモチーフにしたというフロントマスクが、2014年モデルに導入された。もっともヘッドライト回りの造形は86というよりも『マークX』似といえる。
デトロイトモーターショー14で初公開されるモノグラムシリーズは、「プレミアム」をキーワードに、サイオンtCに上質な雰囲気を持たせた限定車。2014年内に、2500台を限定発売する。
その装備内容は、レザーシート、ナビゲーション付きの高級オーディオ、スマートキー&プッシュスタート、レザー製シフトノブ、シートヒーター、トランクカーペット、ボディ同色リアスポイラーなど。内外装のアップグレードが図られている。