気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2013年12月19日付
●猪瀬知事辞職へ、きょう記者会見で表明(読売・1面)
●スバル、我が道快走、脱「軽」米国に照準、拡大は100万台まで(朝日・10面)
●認知症とわたしたち、車の運転、危ういハンドル事故多発(朝日・23面)
●試練のゴーン日産4 フランスの旗振り役(日経・2面)
●トヨタ,東北で電池3割増、HV用、100億円で宮城に新工場 (日経・13面)
●トヨタ、インドネシアでセダン生産 (日経・13面)
●知の明日築く、豊田工業大、シカゴ校、自動運転へ機会を教育 (日経・31面)
●訃報・本田さちさん、本田宗一郎氏の妻 (日経・43面)
ひとくちコメント
きょうの日経を除く各紙の朝刊1面トップは「猪瀬知事きょう辞職表明」の大見出し。「追い込まれ白旗」(毎日)のタイトルもあるように、この間の二転三転させた説明を聞いて「往生際の悪さ」を感じた人も少なくない。
往生といえば、今年は各界の大物、著名人の訃報が相次いだ。球界では川上哲治さん、芸能界では島倉千代子さん、経済界ではトヨタ自動車最高顧問の豊田英二さんをはじめ、今週「お別れの会」が開かれたホンダ元社長の河島喜好さんも天寿を全うされた。
河島さんはホンダの創業者・本田宗一郎さんの自宅のコタツで面接を受け「じゃあ明日から来いよ」と言われて採用が決まったそうだが、その宗一郎さん妻の本田さちさんが、河島さんのお別れの会前日の12月15日に亡くなった。すでに告別式は近親者で行ったそうだが、99歳というから大往生である。
さち夫人は、晩年の宗一郎さんが出席するパーティなどによく同伴されていた。筆者も話をする機会があったが、その時宗一郎さんはドクターから酒を止められていたので、さち夫人は水筒にお茶を入れて持ち歩いていたことを思い出す。
さち夫人は大正初期生まれの女性としては長身ですらっとした体型だったが、亡くなる前に宗一郎さんは「自分を背負って歩いてくれ」とさち夫人に告げて、夫人は点滴の管をぶら下げた宗一郎さんを背負い病院の中を歩かせ、最後に「満足だった」という言葉を遺したというエピソードも伝えられている。合掌。