【新聞ウォッチ】じぇじぇじぇ!? 今年は「軽」の当たり年、軽新車販売7年ぶり過去最高へ

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ダイハツ タント、スズキ スペーシア、ホンダ N BOX
  • ダイハツ タント、スズキ スペーシア、ホンダ N BOX
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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2013年12月3日付

●タイ騒乱、日系企業憂慮、車,電機の重要拠点、投資戦略見直しも(読売・9面)

●新車2台に1台「軽」国内メーカー製造販売、過去最高へ(朝日・6面)

●NY円安、一時103円台(朝日・7面)

●新語・流行語大賞、じぇじぇじぇ!? 今年は4つも(毎日・30面)

●クルマ業界景気けん引、国内新車販売2年連続500万台へ(産経・11面)

●「時間止まったまま」笹子トンネル事故1年慰霊式(産経・26面)

●車用電池、走行距離3倍、積水化学が新材料、コスト6割減(日経・1面)

●車・小売り、金融が稼ぐ、日産、ローン伸び1割増益、イオンカード拡大で最高益(日経・11面)

●トヨタ、中国販売4割増、11月9万台、「尖閣」反動と新車効果(日経・11面)

●ニュース一言、日野自動車・市橋社長(日経・11面)

ひとくちコメント

この1年の世相を反映した言葉を選ぶ「2013ユーキャン新語・流行語大賞」は「じぇじぇじぇ」「今でしょ!」「お・も・て・な・し」「倍返し」の4語が同時に選ばれるなど、今年ははやり言葉の当たり年。

当たり年といえば、自動車業界では軽自動車だ。全国軽自動車協会連合会が、今年(1~12月期)の軽自動車販売が、2006年の202万3619台を超え、過去最高になるとの見通し発表した。

11月までの販売台数は、前年同期比4.8%増の194万4246台となり、12月の販売が昨年並みに推移すると207万台前後となる見込みという。

一方の登録車販売は、11月までの販売は300万8058台で、前年同月比5.3%減。このままの状況が続けば325万台程度にとどまるとみている。

きょうの朝日は輸入車を除くと「新車2台に1台『軽』、国内メーカー製造販売、過去最高へ」との見出しで、軽自動車がヒットしている理由を分析。「自動ブレーキ、UVガラス、女性がっちり」と、価格や維持費の安さばかりではなく、安全性や使い勝手を高めた車が相次いで登場していることが、軽の人気を盛り上げているという。

産経は、軽自動車が7年ぶりに過去最高を更新する見通しで、国内新車販売が2年連続で500万台を維持することが確実であり、「雇用や税収入への波及効果などを含め、自動車業界が景気をけん引する構図がさらに強まりそうだ」と伝えている。

軽自動車といえば、増税問題も取りざたされているが、スズキの鈴木修会長が「弱い者いじめ」と発言。さらに、「貧乏人の乗る軽にスポーツカーはいらない」などと物議を醸した。貧乏人と決めつける表現はよくないが、兎にも角にも今年のクルマ業界は軽の話題で盛り上がった1年である。

《福田俊之》

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