CBTCは「Communication Based Train Control」の頭文字で、無線通信を使った列車制御システムのこと。CBTCという言葉が初めて使われたのは、1997年に開発が承認されたニューヨーク地下鉄の無線制御システムだったが、無線による列車制御はほかにも各国で開発が行われており、2004年に米国電気電子学会(IEEE)により「IEEE1474.1」と呼ばれるCBTCの規格が制定された。この規格ではCBTCを「軌道回路(線路を使用して列車の存在を検知する電気的回路)を使わずに高精度な列車位置の検知が可能で、列車と地上間で双方向の連続した高速通信を行うことで列車制御を行うシステム」としている。