日産自動車は、三角翼という独特な形状を採用した3人乗り次世代電気自動車(EV)『ブレードグライダー』を世界初公開する。開発を務める先行商品企画部の成田剛史主担は「効率性をどう求めていくかというところで、空力をまず重要視した」と語る。成田主担は「今までの市販車は100km/h程度を想定した開発がなされていて、やはり空力に対しての突っ込んだ開発というのがなされていなかったのが事実。ところがEVとなると、空力が電費に非常に大きく効く。そうすると空力的に一番有利なものはなにかということで、グライダーに着目し、それが出発点」と明かす。さらに「トンカチは頭が重くて柄がついている。まさにそういう構造をしている。リア側がトンカチの頭で、先端が柄。リア側に重量配分をもっていって、フロントを軽くすることで、トンカチのようにフロントの小さな入力でも大きく曲がることができるというテコの原理を利用している」と語る。「もうひとつミソがあって、フロントのロール剛性をほとんどゼロにしている。リア側にロール剛性を90%以上もってきている。そうするとリア側で踏ん張る形になるので、こういう形状をしていても旋回中に例えばオーバーステアになったり、ころぼうとしたりといった挙動は起きない。そこが全く今までの概念と違う」と強調した。
この顔で中国EV市場に“爪痕”残すか? 日産『エピック・コンセプト』は26年までに市販へ…北京モーターショー2024 2024年4月30日 日産自動車は、25日に開幕した北京モーターショー(Auto China …