【フィアット 500S 試乗】大人の色気を感じさせる実用コンパクト…島崎七生人

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フィアット500S
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フルモデルチェンジ不要!とさえ思わせられるフィアット『500』。日本の軽自動車でなぜこういうクルマが登場しないのだろう?と思わずにはいられない、愛着が持てる真の実用コンパクトカーだ。

先ごろ2ペダル(オートマティカ)も追加した500Sはスポーティなムードが“打ち出し”のモデル。北米市場進出のタイミングから設定された前後大型バンパーは、アバルトのそれよりイカつさがなく、実車に接しスグに目が馴染んだ。15インチの専用ホイール(タイヤは185/55R15)も、上品で大人びたセンス。専用色の「グルーヴメタルグレー」とチタニウムグレーの各部アクセントが施された外観も、大人の色気を感じさせる。

インテリアでは専用シートがいい。スポーティ過ぎず日常の乗り降りもスムース。コンパクトカーのシートながらシッカリした造りなのは日本車が達成できていたいところだ。ステアリング、シフトノブなども専用品になっており、標準の500との差別化を実感する。

エンジンは健気な2気筒875ccターボのツインエア(85ps/14.8kg-m)。5速MTとの組み合わせでは、リズミカルなシフト操作で有効なトルクバンドを上手く繋ぎながら走らせると実に快活だ。もちろん苦ではないけれど、そういう運転を要求してくるところがこのクルマの持ち味、醍醐味。パタパタパタ、ヴァヴォーン!と勇ましいエンジン音は、スタイル同様に、新しいがクラシカルな味わいだ。初期の500より乗り味がなめらかになったうえ、走行中に足まわりから伝わっていたザワついた微振動もかなり減った。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★★★

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。
《島崎七生人》

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