アウディ ジャパンは19日、富士スピードウェイにて「RSシリーズ」の試乗会を開催した。
RSは1994年発売の『RS2 アバント』に端を発する。かつては一世代につき一モデルという位置付けで生産も少量に限られていたが、現在は『TT RS』『RS5 クーペ』『RS4 アバント』など様々なラインアップが用意され、シリーズとしてブランドバリューを象徴する存在となっている。
生産はアウディの子会社である「Quattro GmbH」で行われており、グローバルでの販売台数は年間約1万5000台。
アウディ広報部の小島誠氏は「これまでは一部のマニア向けという印象が大きかったが、今日では乗り心地も洗練され、幅広いユーザーに訴求できるモデルになっている」と話す。
0-100km/h加速3.9秒を達成した走行性能やJC08モード燃費10.4km/リットルの実用性に加え、ハニカムメッシュのパターンを用いたシートや、バング&オルフセンと共同開発したオーディオ(オプション)など、「乗った瞬間にアウディと分かるような、ブランドアイデンティティを表現するインテリア」(小島氏)にもこだわりがあるという。
同日、富士スピードウェイではWEC(世界耐久選手権)第6戦が開催。小島氏は「創設当時から掲げている"レースは技術の実験室"というスローガンの通り、アウディにおけるモータースポーツとプロダクションモデルの関係性は非常に強いもの。今回はそれを示すため、WECに日程を合わせた」と語った。