国土交通省のコンテナ運搬船安全対策検討委員会は、破断して沈没した商船三井のコンテナ船が建造時に構造規則に適合しており、その後も必要な船級協会の検査を受けていたことを確認した。
同委員会は、今年6月にインド洋で船体中央部で破断・沈没した商船三井が運航する「MOLコンフォート」の事故を機に大型コンテナ船の安全対策を検討するため設置した。
同委員会は横浜国立大学の角洋一教授を座長に、第2回委員会を開催した。委員会では、事故船が建造時に、船体構造の検査を行う第三者機関である船級協会の構造規則に適合しており、その後も必要な船級協会の検査を受け、これを満足していたことを確認した。
また、委員会では、船が折損の解析を行うためのシミュレーション手法について討議し、最適と思われる手法を選択した。今後、シミュレーション計算の進捗などを図り、得られた情報から事故シナリオを推定しながらコンテナ船の安全対策のあり方を具体的に検討する予定。