富士通研究所は10月9日、車周辺の人や物などを歪みなく表示し、接触のリスクを分かりやすく2cmの精度で表現する車載向け3次元映像合成技術を、世界で初めて開発したと発表した。
現在、複数の車載カメラと画像処理で車両周辺を俯瞰表示する視界補助製品が商用化されているが、合成映像の歪みによって車両や歩行者などの周辺立体物の視認性が劣化する課題があった。
富士通はカメラ映像に加えて、広角レーザーレーダーの距離情報を併用して合成映像を生成。歪みがなく、視認性に優れた周辺立体物の映像表現や、昼夜を問わず、接触のリスクが視覚的に分かりやすい映像表現を実現した。
富士通は10月15日から東京ビッグサイトで開催される「ITS世界会議東京2013」で同技術を展示する。