米国の自動車大手、フォードモーターは10月1日、「エコブースト」エンジンを搭載する新型レーシングカーの概要を明らかにした。
このレーシングカーは、2014年に米国で始まる「チュードル・ユナイテッド・スポーツカー選手権」に参戦するマシン。同選手権は、ALMS(アメリカン ル・マン・シリーズ)とグランダムシリーズを統合して、新たに開催されるモータースポーツ。2014年1月25日、米国フロリダ州で行われるデイトナ24時間が開幕戦で、全12戦が計画されている。
フォードモーターはまず、Michael Shank レーシングに、エコブーストエンジンを供給。エコブーストは、フォードモーターの新世代ガソリン環境エンジン。排気量を縮小したダウンサイジングユニットでありながら、直噴ターボ化することで、環境性能とパワーを両立しているのが特徴。
チュードル・ユナイテッド・スポーツカー選手権のマシンが積むエコブーストは、直噴3.5リットルV型6気筒ツインターボ仕様。スペックは未公表だが、市販車用は最大出力365ps、最大トルク48.4kgmを発生する。
マシンの初テストは10月9日、デイトナインターナショナルスピードウェイで行う予定。フォードレーシングのディレクター、ジャーミー・アリソン氏は、「市販車ベースの技術をレーシングカーに応用することに重点を置いてきた。チュードル・ユナイテッド・スポーツカー選手権で、競合V8マシンに、V6エコブーストで挑むことを誇りに思う」とコメントしている。