パナソニック・オートモーティブ&インダストリアルシステムズ社は、9月20日に発売した「ストラーダCN-R300」に組み合わせるオプション、「フロントインフォディスプレイ CY-DF100D」を発表した。発売は10月下旬を予定している。
CY-DF100Dは、いわゆる「ヘッドアップディスプレー(HUD)」だが、パナソニックが発表した製品はエンターテイメント要素を排除し、ドライブの安全性を高めることに主眼を置いて開発された。
運転席の前方125cmの位置に、6.5インチ相当の画面が投射されるようになっており、レーン表示や交差点での分岐表示など、目的地まで円滑に運転する際に必要とする情報のみを表示するようになっている。
投射される画像情報は「エクスパンドユニット」と呼ばれる本体部分に内装された描画チップによって生成される。ナビからはルート案内に必要な情報のみが送られるのみ。プロジェクションユニットには照度センサーもあり、常に適切な明るさで投射が行われる。
プロジェクションユニットは運転席に前方に設置されるため、ナビ画面をチラ見するような視線移動もなく、華やかな画面構成ではないが、表示される情報量も適切で非常にわかりやすいという印象をもった。ここ最近の製品は「安心・安全」をテーマに開発しているパナソニックらしい商品ともいえる。
CY-DF100Dは、9月に発売された「CN-R300シリーズ」のほか、すでに発売されている「CN-R500シリーズ」にもソフトウェアバージョンアップで対応する。
なお、対応車種が限られているが、これは「ダッシュボード上が平坦なデザインとなっているクルマ」となっている。円形に盛り上がっているタイプのものは安全上、取り付けられないという。