日本自動車工業会二輪車特別委員会の柳弘之委員長(ヤマハ発動機社長)は9月18日、都内で会見し、アメリカの二輪車市場について「景気が順調に回復し、やっと二輪車市場もその恩恵を受け始めており、総需要の回復が見受けられる」との考えを示した。
柳委員長は会見で「我々がアメリカで仕事をしていても景気回復を実感できている。アメリカの消費者はやっと景況感が好転し、消費意欲が少しずつ活性化している」と指摘した。
二輪車特別委員会によると2012年のカナダを含む北米での二輪車販売台数は前年度比9.9%増の7万8000台だった。しかし2008年実績に対しては55%の水準にとどまっているのが現状。
一方、米当局が実施時期を見極めている金融緩和縮小による影響については「当局はソフトランディングさせることを絶対的な前提としているので大きなインパクトはないだろうと、半分期待感も込めてみている。アメリカの消費者の勢いの方が、ソフトランディングする勢いよりも勝つだろうという考え方をしている」と述べた。