日産自動車は9月12日、『エルグランド』の一酸化炭素等発散防止装置(触媒)に不具合があるとして、国土交通省にリコール(回収・無償修理)を届け出た。
対象となるのは、2002年4月10日~2006年11月2日に製造された12万1865台。
エンジン制御コンピュータのプログラムが不適切なため、エンジン高回転時からのアクセルオフによる減速時にエンジンの吸入空気量が不足することがあり、燃料がエンジン内で燃焼せず排出され、前側の排出ガス浄化触媒で燃焼することで触媒内部が高温になり、触媒が破損することがある。このため、破損した触媒の破片により異音が発生し、また、後側触媒に詰まると加速不良となり、最悪の場合、エンジン不調後にエンストすることがある。
全車両、当該エンジン制御プログラムを対策仕様に修正するとともに、触媒の損傷状態を点検し、異常がある場合は触媒(4個)を新品と交換する。
不具合発生件数は568件で、市場からの情報で発見した。事故は発生していない。