太田昭宏国土交通相は9月10日の閣議後会見で、2020年のオリンピック開催地に東京が選ばれたことを受けて「首都圏空港の機能強化が不可欠だ」と述べ、羽田、成田両空港発着枠のさらなる拡大に意欲を示した。
羽田、成田の首都圏空港については、2014年度中に両空港の年間合計発着容量を75万回まで増やす計画で、太田国交相の発言はその後のさらなる拡大に言及したものだ。
具体的には、交通政策審議会航空分科会基本政策部会で、今月中を目途に首都圏空港を巡る航空政策上の課題を整理し、10月に首都圏空港機能強化技術検討小委員会を立ち上げて、今年度中に機能強化策の選択肢を技術的に洗い出す。「管制、騒音、土木工学・都市工学的知見や施設整備の観点」(太田国交相)で選択肢を抽出し、それをもとに、来年度以降地元自治体や航空会社も参加した新たな場を設け、合意形成を図りたい考えだ。