【トヨタ SAI 改良新型】いま、クルマは大人の“モテ・ツール”になるのか…SAIの挑戦、強力ライバルも

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開発担当の加藤亨氏
  • 開発担当の加藤亨氏
  • 開発担当の加藤亨氏
  • CMに出演する女優の真木よう子さん
  • CMに出演する女優の真木よう子さん
  • エクステリア担当のトヨタデザイン部主任の久保興介氏
◆ストイックすぎた従来から、大人のモテ・ツールを目指して

2013年8月29日、トヨタ『SAI』に大がかりなマイナーチェンジが施された。

「現行型のSAIは、2009年に、環境と扱いやすさという才能と新しい高級感を両立させた、現代版の小さな高級車、スマート・プレミアム・セダンというコンセプトで発売しました。しかし、今回、ストイックなまでに健全でシンプルであった現行型から、大きく舵を切って変身させました。乗る人を、人を惹きつける人へと導く。不謹慎を覚悟で言えば、“SAIを大人がモテるための武器にする”。これが新型SAIの開発にこめた思いです」と開発担当の加藤亨氏は、開発の経緯を説明した。

簡単に言ってしまえば、従来のSAIは生真面目すぎたのだ。そこで、マイナーチェンジを機によりエモーショナルな方向へ舵を切った。しかも、狙いを「モテるため」と言い切ってしまったのだ。これは驚いた。誰もが求めている「モテる」を実現させるツールは、太古の昔から人々が求められてきた「モテ薬」同様に夢物語のような存在だ。しかし、「良いものを身につける」=「良いクルマに乗ること」が、「人を惹きつける」=「モテるの第一歩」と考えれば、SAIの狙いは決して悪いものではないだろう。


◆“モテる”デザインとは

その「モテ」を実現させるキーとなるのがデザインだ。「世代を超えて“格好いい”と共感されるスタイル」を求めたという。しかし、ひと言で“格好いい”というけれど、それを現実のものにするのは簡単ではない。

「格好いいというのはすごく難しいですね。格好いいというのは、すごく幅があると思いますので。やはりお客様の期待を超えるクルマというのを考えていまして。最近出たクラウンもそうなんですけれど、最初に出たときは、“えっ?”って思う。しかし時間がたつとすぐに見慣れてしまう。そういったところで、ちょうどよいところに落とす。開発しているときは、お客様の期待を超える、意外性を目指してやっていました」というのはエクステリアを担当した、トヨタデザイン部主任の久保興介氏だ。


◆ライバルとの違いは扱いやすいサイズ感とデザイン

大胆なイルミネーションを採用したエクステリアに、先進性をアップしたインテリア、そして快適性を増した走り。それらによって「モテ度」を高めたSAIではあるが、それでもライバルとの戦いは生やさしいものではない。

具体的なライバルとなるのは、同じ300万円台のホンダの『アコード』だ。また、同じトヨタの『カムリ』も同じハイブリッドであり、価格帯もSAIとかぶっている。

3台の燃費性能は、SAIの22.4km/リットル、カムリの23.4km/リットル、アコードの30.0km/リットルという順番だ。サイズは、グローバルモデルとして世界中で販売されるアコードやカムリに対して、日本国内専用モデルであるSAIはひと回り小さい。デザイン面では、先進性を目指したSAIが、大胆さでは一歩先をゆくだろう。つまり、ライバルを前にしたときのSAIの特徴は、「サイズが小さいゆえの扱いやすさ」「デザインの大胆さ」となる。まさに開発陣の狙いそのままと言えるだろう。

結局のところSAIの魅力は、開発陣の狙う「大人のモテ・ツールとなる小さな高級車」。このコンセプトで生まれたクルマを市場がどう判断するかどうかということ。「小さくて内容の良いものが欲しかったので、この内容なら納得できる」という人もいるだろうし、「まだまだモテるほどではない」と感じる人もいるだろう。結果は販売数というリアルな数値が示す。販売の動向に注目したい。
《鈴木ケンイチ》

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