JR東日本の仙台支社と盛岡支社は8月20日、気仙沼線と大船渡線の暫定復旧策として運行しているバス高速輸送システム(BRT)と沿線復興のキャラクターについて、愛称を「おっぽくん」に決定したと発表した。
「おっぽくん」のデザインは5月に発表。外観はリスを模しており、「かわいらしいキャラクター性を強めるとともに、地域の方々が気軽にお出かけしていただきたいという気持ちを込め」て尻尾を大きく描いたという。8月3日から導入したBRT専用のICカード「odeca(オデカ)」の券面に描かれている。
両支社はデザインの発表と同時に愛称の公募を実施し、1136件の応募があった。愛称選考委員会による審査の結果、「キャラクターのリスの外見の特徴である尻尾の大きさを素直に名前で表現」「お子さまを始め年配の方々までどなたでも呼びやすい」などとして「おっぽくん」に決めたとしている。
気仙沼線と大船渡線は、2011年3月の東日本日本大震災で路盤流失などの被害が発生し、現在も気仙沼線柳津~気仙沼間と大船渡線気仙沼~盛間が運休中。JR東日本は暫定復旧策としてBRTを導入し、路盤の一部をバス専用道に改築して代行バスを走らせている。