【パイクスピーク13】参戦2年目の三菱自動車「チームもマシンも大幅にレベルアップ」

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三菱自動車チーム・増岡浩とグレッグ・トレーシー
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6月24日、米国コロラド州で開催される第91回パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライムの車検が行われた。

早朝から数多くのマシンが車検場となるコロラドスプリングス・ワールドアリーナに集結。そして10時30分、EVクラスの車検が始まると参戦2年目となる三菱自動車チームが登場した。

今回、三菱自動車チームはEVクラスに新開発の『MiEV EvolutionII』2台で参戦する。ドライバーは、去年に引き続きチーム監督を兼任する増岡浩と、新たに加入したグレッグ・トレーシーの2人。増岡は初参戦だった去年、予選中にクラッシュでマシンを大破しながらも決勝では素晴らしい走りでEVクラス2位に入った。一方、トレーシーは4輪での出場は今回が初めてながらバイクではパイクスピークの優勝経験がある。

MiEV EvolutionIIは、昨年『i-MiEV Evolution』で出場した際に得た経験をもとに「勝つためのマシン」として大部分のパーツを新設計。モーターは3つから4つに増やされ、それに伴い搭載バッテリーの量も増加。さらに駆動コントロールシステムを投入し、先進的なハイパワー4WD EVマシンに進化した。前回、増岡が刻んだタイムは10分30秒850。そして今回、増岡は目標タイムを9分30秒とし総合優勝を狙う。

車検をクリアした増岡は「ここまで万事順調です。こちらでは近くのサーキットでシェイクダウンを行った後、実際のコースで3日間テストを行いましたが、去年のマシンと比べると格段にパワフルでハンドリングも良くなっている。チームもマシンも大幅にレベルアップしたと思います。あとはドライバーが頑張るだけですね」と、自信に満ちた表情でコメント。またチームメイトのトレーシーは「MiEV EvolutionIIは、とてもパワフルで乗りやすい。4輪の経験は十分とはいえませんが、このマシンで総合優勝を狙いたいと思います」と、抱負を語った。

パイクスピークは25日に練習走行を行い、26~28日の3日間で練習走行兼予選を実施。30日に決勝が行われる。

《纐纈敏也@DAYS》

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