伊東孝紳社長は6月20日に東京で開いた発表会の席上、ハイブリッド車(HV)でのトヨタ自動車対抗策を聴かれ「対トヨタさんというのは頭にない。クルマが大きく変わっていく部分で当社の事業効率を高めることが重要だ」と話した。
伊東社長は、環境やエネルギー対応のため「クルマの進化が求められている」との認識を示したうえで、「(ホンダは)あまり大きくないので、投資などの事業プロセスを最大に効率よく進めなければならない」と述べた。
『アコード』を第1弾として投入したHVの新シリーズについては「まだ導入期であり、シェア目標などは考えていない」と語った。トヨタを意識するのでなく、あくまで自社の販売力や資金力との見合いで技術開発や生産面の効率を追求するとの立場を強調した。