【新聞ウォッチ】望ましい円相場は 1ドル98.9円…読売と帝国データバンクが調査

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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2013年6月17日付

●東欧4国安保協力 首脳会談共同声明、北の核懸念共有(読売・1面)

●社説・低公害トラック、天然ガス活用の幅広げたい(読売・3面)

●理想は1ドル=98.9円、本社・帝国データ調査(読売・6面)

●限界日本、「グローバル化は、現地化」タイのマーチ脱日本車(朝日・4面)

●人気商品開発ヒストリー「カロッツェリアサイバーナビ」パイオニア(産経・9面)

●三井造船、川重と破断、「非造船」強化急ぐ(日経・11面)

●一人乗りEVトラック、EVジャパン、農家や遊園地向け(日経・13面)

ひとくちコメント

先週は東京外国為替市場でも円が急伸し、一時1ドル=93円台と、4月4日以来約2カ月ぶりの円高・ドル安水準を付けた。これまで日本の「アベノミクス」による円安進行を期待していた市場参加者が「円売りの持ち高の解消を進めている」(日経))ことも円の上昇を加速させているとの見方もある。

では、日本の企業にとっての「望ましい円相場」は一体いくらを理想としているのか。きょうの読売が、帝国データバンクとともに企業2万3000社を対象に5月21日から31日までの期間に実施したアンケート調査の結果を取り上げている。

それによると、望ましい円相場は「1ドル=98.9円」だったという。しかも、全体の73.6%が1ドル=95円より円安が望ましいと回答したそうだ。このうち、100円以上が望ましい業種としては、不動産、サービス、金融の3業種で、製造業は平均で99.2円と10業種の中では6番目。ただ、大企業に限れば100円以上を理想としており、輸出だけを手掛ける企業では101.1円としている。

調査結果を踏まえて「業種や企業規模によって大きな差があることも分かった」(読売)と説明しているが、先の本決算時で自動車メーカーでも、想定レートには90~95円の幅があった。そもそも、為替相場を多数決や平均値で「理想」と決めること自体、無理があるが、この記事からは「1ドル=100円」前後が望ましいとメディアが “為替誘導”をしているかのようにも受け取れる。

《福田俊之》

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