米国の自動車最大手、GMのオーストラリア部門、ホールデンは6月12日、『マリブ』を今月中に、オーストラリア市場で発売すると発表した。
マリブは、GMのシボレーブランドの米国ベストセラーセダン。トヨタ『カムリ』やホンダ『アコード』と競合する。初代マリブは北米専用車だが、現行の2代目は世界6大陸、約100か国で販売されるグローバルカーとして開発。人目を引くデザイン、先進のテクノロジー、ハンドリング性能、燃費に優れるパワートレインなどが重視された。
現行の2代目マリブは2011年4月、上海モーターショー11でワールドプレミア。米国では2013年5月末、デビュー2年という早いタイミングで、大幅改良が施された2014年モデルが登場している。
オーストラリア向けのマリブは、この2014年モデルをベースに、フロントマスクをシボレー顔からホールデン顔に変更。具体的には、グリルやバンパーが専用デザインとなり、表情を一新させた。
また足回りは、ホールデンのエンジニアがサスペンションやトランスミッションを専用チューン。現地で走行テストを繰り返し、オーストラリアの道路環境や顧客の嗜好に合わせた変更が加えられる。
ホールデンの車両開発責任者、マイケル・バーバー氏は、「グローバル車の多くは、左ハンドル市場向け。しかしマリブは設計段階から、右ハンドル市場も想定していた」と述べている。