GMを提訴したスパイカー、米裁判所が損害賠償の訴えを棄却

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GMの技術が多く採用されているサーブ9-4X
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2011年12月、破産を申請したスウェーデンの自動車メーカー、サーブオートモビル(以下、サーブ)。サーブの元親会社のスパイカー(旧スウェディッシュオートモビル)が、「サーブの経営破綻の原因はGMにある」としてGMを提訴していたが、その判決が6月10日に下された。

スパイカーは2012年8月、米国ミシガン州の裁判所に、GMを提訴。その内容は、スパイカーがGMに対して、30億ドルの損害賠償を求めるというものだった。

スパイカーの主張は、サーブが経営破綻に至った原因は、GMにあるという内容。GMが中国企業によるサーブの買収計画を妨害したというのが、スパイカーの主張。GMは2011年当時、サーブ車に採用されているGMの技術が中国企業に流出することを懸念して、サーブの中国企業による買収計画に反対。結局、この買収話は破談し、サーブは経営破綻に至った。

今回、米国ミシガン州の裁判所は、スパイカーの訴えを棄却。その理由として、「GMは正当な権利を行使したまで」と説明している。

裁判所のこの決定を受けて、スパイカーは6月10日、声明を発表。同社は、「GMに有利な不当判決。控訴するかどうか検討したい」とコメントしている。

《森脇稔》

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