ドイツの高級車メーカー、BMWが5月30日、欧州で発表した新型『X5』。同車の公式映像がネット上で公開されている。
初代X5は2000年にデビュー。BMWのSAV(スポーツ・アクティビティ・ビークル)の第一弾として登場した。2代目X5は2007年に発表。初代よりもボディを大型化し、快適性を引き上げたのが特徴。今回発表されたのは、3世代目。生産は、歴代同様、米国サウスカロライナ州のスパータンバーグ工場で行う。
新型は先代に対して、大幅にデザインを変更。キドニーグリルは横方向に大型化され、ツインヘッドライトと一体感を持たせたデザインを採用した。エアロダイナミクス性能を追求しているのも、新型の特徴。エアカーテンやエアロブレードなど、空力性能を引き上げるアイテムが装備される。
ガソリンエンジンは当初、「xドライブ50i」の1グレードのみ。直噴4.4リットルV型8気筒ガソリンエンジンを、2個のターボチャージャーで過給した新世代ユニットを搭載。最大出力は450ps/5500rpm、最大トルクは66.3kgm/2000-4500rpm。xドライブ50iグレードは、0-100km/hを5秒で駆け抜け、最高速は250km/h(リミッター作動)に到達する。
室内は、先代比でスペースを拡大。シートポジションも引き上げられた。後席は40対20対40の3分割可倒式。荷室容量はシートが通常状態で650リットル、シートを全て倒せば最大で1870リットル(いずれもVDA計測法)へ拡大する。サードシートはオプションで用意。
BMWは新型X5に関して、「力強いデザインと広い室内、高級感と使い勝手、運転する喜び、燃費、先進装備などの面で、新たなベンチマークを狙う」と説明。全面的に進化した新型X5の公式映像は、動画共有サイト経由で見ることができる。