プラグインハイブリッドスポーツカー、『カルマ』を製造・販売している米国のフィスカーオートモーティブ。経営危機が伝えられる同社の経営権を巡り、米国自動車業界の大物が興味を示していることが分かった。
これは5月21日、『ロイター』が報じたもの。同メディアが独自ソースから得た情報として、「ボブ・ラッツ氏が中国企業と共同で、フィスカーオートモーティブの買収を計画している」と伝えている。
ボブ・ラッツ氏といえば、米国の自動車最大手、GMの元副社長。米国では車好きの「カーガイ」として知られており、GM退職後もベンチャー企業複数社の役員に起用されるなど、話題になる機会の多い人物。
そんなボブ・ラッツ氏が、どのような方法でフィスカーを買収するというのか。同メディアによると、ボブ・ラッツ氏が立ち上げた米国ベンチャー企業、VLオートモーティブが、大手電池メーカーのA123システムズを傘下に収めた中国の万向集団と共同で、フィスカーオートモーティブの買収を計画しているという。
VLオートモーティブは2013年1月、デトロイトモーターショー13において、カルマをベースにした『ディスティノ』(DESTINO)を発表。フィスカーとの関連もあるだけに、今後の動向が注目される。