中国汽車工業協会は5月9日、中国における4月の新車販売の結果を明らかにした。商用車と輸出を含めた総販売台数は、184万1700台。前年同月比は13.4%増と、2か月連続で前年実績を上回った。
4月実績の184万1700台のうち、乗用車は144万1400台。前年同月比は13%増と、2か月連続で前年実績を上回る。乗用車の中では、SUVが45.7%増と大きく増加。また商用車は、14.9%増の40万0300台。
そんな中、日系メーカーの4月中国新車販売は回復傾向。日産は前年同月比2.7%増の約10万2800台と、3か月ぶりに前年実績を上回った。これは、新型『ティアナ』の好調による部分が大きい。
一方、トヨタは前年同月比6.5%減の約7万6400台と、3か月連続の前年実績割れ。ホンダも2.4%減の6万0596台で、3か月連続のマイナス。ただし、トヨタとホンダは、マイナス幅を縮小させている。
中国では2012年9月中旬、日本政府による尖閣諸島の国有化に反発する大規模なデモが発生。その後、現地では日本車に対する不買の動きが広がった。その影響で日系メーカーは9月以降、新車販売の落ち込みが続いていた。