FIMトライアル世界選手権シリーズが4月27日、ツインリンクもてぎで開幕。決勝1日目は、モンテッサ(ホンダ)のトニー・ボウが優勝を飾った。ここ数年、FIMはトライアル世界選手権の改革に取り組んできた。今シーズン、新たに取り入れたのがノンストップルール。マシンの前進を止めたら、減点5点が加算されるというもの。一度止まってからじっくりラインを修正し、一気に難所を攻略するといったこれまでの世界選手権とは違うスタイルでの戦いが想定される。スタートから好調だったのは、ボウとアダム・ラガ(ガスガス)だった。しかし、第5セクションでボウがゲートマーカーを動かしてしまい5点となると、以降、細かい減点が続き、試合のリーダーはアルベルト・カベスタニー(シェルコ)に移った。藤波貴久(Repsol Montesa Honda)は第2、第3セクションで5点となって、出鼻をくじかれた。1ラップ目、第8セクションから第11セクションまでをすべてクリーンとしたボウは減点10点でトップに立つ。その後もボウは安定したライディングを続け、3ラップ合計の減点を25点に抑え、2位のラガに実に20点差をつけての圧勝となった。一方、藤波は序盤のつまずきが響き、表彰台争いにはなかなか加われず、最終的には4位で、決勝初日を終えた。■トライアル世界選手権 第1戦 決勝第1日1位:トニー・ボウ モンテッサ(ホンダ)2位:アダム・ラガ ガスガス3位:アルベルト・カベスタニー シェルコ4位:藤波貴久 モンテッサ(ホンダ)5位:ジェロニ・ファハルド ベータ6位:ジェイムス・ダビル ベータ■ポイントスタンディング1位:トニー・ボウ モンテッサ(ホンダ) 20P2位:アダム・ラガ ガスガス 17P3位:アルベルト・カベスタニー シェルコ 15P4位:藤波貴久 モンテッサ(ホンダ) 13P5位:ジェロニ・ファハルド ベータ 11P6位:ジェイムス・ダビル ベータ 10P