ポルシェは4月20日、中国で開幕した上海モーターショー13において、新型『911 GT3』を中国初公開した。新型911 GT3は、3月のジュネーブモーターショー13で発表。同車は新型『911』シリーズの中で、自然吸気エンジン搭載のトップグレードに位置付けられるピュアスポーツモデル。964型でデビューした「911 RS」以来、5世代目となる。新型911 GT3のハイライトは、さらに強化されたエンジン。3.8リットル水平対向6気筒ガソリンエンジンは、新型『911カレラS』用がベース。ただし、クランクシャフトをはじめ、チタニウム製コネクティングロッドやピストンなど、ほとんどのパーツを専用設計した。その結果、最大出力475ps/8250rpmを獲得。9000rpmまで許容する高回転型エンジンとした。パワーウェイトレシオは3.0kg/ps。トランスミッションは、新型911 GT3のために専用開発された7速デュアルクラッチの「PDK」。駆動方式はRR。新型911 GT3は、0-100km/hを3.5秒で駆け抜け、最高速は315km/hに到達する。ポルシェによると、ドイツ・ニュルブルクリンクでのラップタイムは、7分30秒を切るという。今回ポルシェは、新型911 GT3を中国プレミア。ジュネーブの発表からおよそ1か月という早いタイミングで、中国でのお披露目となった。ポルシェのマティアス・ミューラー社長兼CEOは、「中国はいまや、ポルシェにとって世界第2位の市場」と述べ、中国市場を重視していく姿勢を示している。
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