ピレリは、当初バーレーンGPにソフトとミディアムのコンパウンド2種を持ち込む計画だったが、中国GPでのソフト異常磨耗を受けてハード側に急遽コンビネーションを変更すると発表した。砂漠地帯のサーキットではタイヤデグラデーションの激化が予想されるため、使用タイヤをミディアムとハードに変更するという。
ピレリのポール・ヘンベリーは語る。「バーレーンGPは気温、路面温度とも高く、年間カレンダーの中でもとくにタイヤに苛酷なレースです。レースは3ストップになると予想していますが、正確なところは金曜日に一度走ってみるまでわかりませんね。バーレーンでやっかいなのは、その日その日で砂塵の飛来量が変わるため、ウィークエンドを通した路面の変化が予想しにくいことです。昨年の経験を元にすると、レースストラテジーは多様な展開が考えられ、予選で低位のドライバーがレース本番で突出する可能性もあるでしょう」
「ハードタイヤの寿命は15~17周、ミディアムは13~15周の持ちを予想しています」
F1チーム側多方面からの抗議を受けてのコンパウンド切り替えだが、中国GP後にヘンベリーは、「コンパウンドの変更はやるとしてもバーレーンより後、バルセロナ前になる」と語っていたが、それを翻意した格好だ。