トヨタ自動車の内山田竹志副会長は、4月17日に東京本社で記者団と懇談し、同社のハイブリッド車(HV)の普及展望について「環境を重視する国々では過半数になってくるだろう」と述べた。
1997年12月に世界初の量販HVとして売り出された初代『プリウス』の開発主査だった内山田副会長は、その当時、日本でのトヨタ車のHV販売比率は「2020年くらいに30%くらい」と予測していたという。
しかし、2012年にはすでに40%となり、世界販売(レクサス含む)に占める比率も14%に達した。内山田副会長は「(ガソリン車など)コンベンショナルなクルマの歴史が長いなか、高い支持を頂けるようになった。大胆に見通しても外れないような気がする」と語った。
過半数に達する時期は国や地域によって異なるため、具体的なタイミングの言及は控えた。将来の普及予測のポイントは「燃料」だとし、「石油の産出量はサチュレートしていっても、天然ガスの液体化やバイオ燃料の普及など、液体燃料の時代は続く」と展望。そのうえで「液体燃料を使う限り、HVはメインのとこにあり続ける」と見通した。