トヨタ自動車の内山田竹志副会長は、同社のハイブリッド車(HV)が3月末までに販売累計500万台を突破したのを受けて、4月17日に東京本社で記者団と懇談した。
1997年12月に発売した初代『プリウス』の開発主査(チーフエンジニア)を務めた内山田氏。開発着手時には自分たちの世代では「無事、世の中に送り出せないのではと思うこともあった」と振り返った。だが、「21世紀のいずれかのタイミングでこうしたクルマは必要になるので(技術的な)ストックは残せる」と考えながら、取り組んだという。
内山田氏は、500万台について「その重さを改めて感じており、お客様に心から感謝申し上げたい」と語る一方、「初代プリウスから、もう15年も経ってしまったかという思い」と感想を述べた。エンジニアとして、また経営者としてもHVとともに歩んだ時代のスピード感を吐露した。
そのうえで、「HVの要素技術をさらに磨き、HVテクノロジーのクルマ自体もどんどん広げていきたい」と話した。