スーパーフォーミュラ開幕戦鈴鹿は、出走全19台が完走という結果になった。今季初戦を終えた注目選手たちのレース後の談話は以下の通り。佐藤琢磨はインディ500への意気込みも話してくれた。
決勝2位の#20 松田次生(Lenovo TEAM IMPUL/トヨタ)
「スタートは決まりました。ただ、ガソリンが重い時にプッシュしたこともあって、フロントタイヤを傷めたんだと思います。タイヤ交換した後、軽くなった終盤にもまたタイヤが厳しくなりましたけどね……。今日は小暮選手たちホンダ勢が速かった。次のオートポリスもホンダが強いコースですし、このままでは(今季は)やられる、という危機感はあります。ただ、苦しいなかで2位を得たことは、最大限の結果。チャンピオン争いのことを考えながら、頑張っていきたいです」
終盤のマシントラブルで優勝を逃がし、決勝3位だった#32 小暮卓史(NAKAJIMA RACING/ホンダ)
「(トラブルは)点火系だと思います。いやあ、もう悔しいですね……。勝てる時に確実に勝ちを押さえておくことが(タイトル争いでは)大切ですから。この悔しさを忘れずに、次へのモチベーションにしたいと思います。最後は人間同士の争いじゃないですか。だから、勝ちたい、負けたくないという気持ちが大事だと思うので。オートポリスもホンダ有利? いや、それはわからないですよ、やってみないと。頑張ります」
決勝5位、前年王者の#1 中嶋一貴(PETRONAS TEAM TOM’S/トヨタ)
「作戦的には、いくら脳ミソひねり出してもあれ(ほぼオーソドックス作戦)しかなかったですね。今の(チーム的にやや苦しい)状況からすれば、5位はわるくはない結果だと思いますが、嬉しくもないです(苦笑)。今日は一時的にですが、シフトのトラブルもありました。去年から鈴鹿やオートポリスはホンダ勢が速く、今年は(トヨタ勢が速い)もてぎ戦がひとつ減っているなど苦しい面もありますが、(タイトル連覇に向けて)とにかくもう、やるしかないですね」
スポット参戦の#15 佐藤琢磨(TEAM 無限/ホンダ)は、ジャンプスタートのペナルティや終盤のエキゾースト系トラブルがあり、決勝15位。
「去年のスポット参戦時からの課題である決勝レースでのペースが、だいぶ良くなってきてはいるんですけど、もう少し課題がありますね。スタートは、クリープで動いてしまっていたようです。残念ですね。次のSF参戦は、たぶん9月のSUGO戦だと思いますが、チーム無限は今年すごく伸びると思うので、それまでの間も情報交換しながらやっていきたいです。インディ500に向けて、ですか? 今年最初のオーバル戦なので(勢力図的に)わからないこともいろいろとありますが、この前のテキサスでのオーバルのテストでは、そこそこいい手応えをつかめました。チームのモチベーションも上がっているので、去年(優勝寸前でスピン)のリベンジじゃないですけど、ぜひ今年こそ、という感じでいきたいですね」