【マツダ アテンザ 試乗】ドライバーの感性にスッと入りこむナチュラルハンドリングが良い…津々見友彦

試乗記 国産車
マツダ アテンザ
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新型『アテンザ』には、セダンとステーションワゴンのボディがあるが、今回2Lのガソリンと2.2Lディーゼルターボを試乗した。

エクステリアデザイン
エクステリアデザインは大きく開いたダイナミックなラジエターマスクに精悍な曲線のハイライトラインが走り、スポーティ。セダン、ステーションワゴン共にスタイリッシュだ。

アクセルレスポンスの良いディーゼルターボ
自慢の2.2Lディーゼルターボは低、中速のトルクがあり、走りだしてアクセルを踏むや、「うあ!速い!」と誰もが驚く使いやすさ。また5000回転の高回転でも心地よくまるでガソリン並みにスムーズに回りディーゼルを意識させない。これで誰もが加速フィールの高さに参ってしまう。更に燃費も6速ATのワゴンでも22.0km/リットル(JC08モード)と優れている。一方、2Lガソリンも燃費でこそ17.4km/lと負けるものの、0-400加速の雰囲気は17秒台で、トータルのパフォーマンスはディーゼルターボと殆どそん色はない。一見、ディーゼルが速そうに感じるが、実はさほど差はないのだ。

スムーズなハンドリング
ハンドリングもディーゼルとガソリンとでは異なる。80kg近く重いディーゼル仕様はやはり、わずかだが応答が大人しいのは否めない。ガソリン仕様の方がよりキビキビ感がある。とは言え、基本的にはどちらも素直な特性であり、高速コーナリングでステアリングを切り込む時、操作に対してリニアリティがあり、ステアリングを切ったら切っただけ応答してくれるので、運転し易い。高速でのレーンチェンジではむしろディーゼルの方がより、安心感が高い。高速クルージングではディーゼル。ワインディングではガソリン仕様が得意!と、云えるかも知れない。

疲れないシート
褒めたいのにフロントシートの良さがある。ファブリック仕様のそれは特に腰と背中の収まりがよく、長距離運転でも疲れにくい。リヤシートもその点良かった。

まとめ
ルックスがよく、しかもドライバーの感性にスッと入りこむナチュラルハンドリングが良い。電動パワステのフィールも褒めたい。ディーゼルの静粛性とピックアップ感も感動的。もっともガソリンも動力性能に不満はなく約30-40万円の価格差を考えて検討したい。居住性も不満はなく、快適だった。レーダークルーズコントロールや衝突回避支援システムなども嬉しい。i-ELOOPの効果はもう少し見定めたい。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

津々見友彦|モータージャーナリスト
第1回日本グランプリに出場。日産、トヨタ、いすゞの元ワークスレーシングドライバー。現在はモータージャーナリストとして活躍。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。その他にポルシェクラブ・ドライビングスクールの講師も務める。趣味はハイスピードドライビング、モーターグライダー、パソコン。最近はデジカメと電気自転車に凝っている。

《津々見友彦》

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