ホンダの峯川尚常務取締役は3月29日、都内本社で一部報道陣と懇談し、国内の新車市場について「あまり悲観的にはみていない。成長していくだけの市場環境はあると思う」との見方を示した。
峯川常務は「例えば2、3月でいうと、各社とも去年の今頃はものすごく良かったが、受注は去年より旺盛なものがある。ただそれに対して登録に結び付くまでに少し時間がかかっており、前年に対しては85~86%程度になっているが、今の受注の回復、受注状況をみると、あまり悲観的にはみてない」と述べた。
その理由として「ひとつは2年前の大震災の直後、ものすごくマインドが冷えた。このため当時、車の代替え時期がきていたのに車検を通した方が結構いる。それで(2年が経過し)もう限界という方が(販売店に)来られている。それが今、需要を押し上げていると思う。それから経済やマインドが少し上昇気味になっており、成長していくだけの市場環境はあると思う」と指摘した。
また2013年度のホンダの国内販売に関しては「商品の裏付けもあるし、新機種も出るので、強気というか、それなりの計画になる」とコメントした。