タイという国は、毎日食べていくことがやっとの暮らしをしている人がいる一方、お金持ちもたくさんいることはバンコクの街中を走っているクルマを見ればよくわかる。日本円に換算して3万円程度といわれる平均的な月収からは考えられないほど高級車が多く走っているのだ。
そんな市場環境もあり、メルセデス・ベンツやBMWなどは現地法人を作り本気でビジネスを進めているのだが、お金持ちのクルマといえばBMWよりもメルセデス・ベンツのほうが分かりやすい目印。BMWを見かける頻度は大きく劣っている。この先BMWはどう舵を切っていくのか?それが明かされたのが、バンコクモーターショーでのBMWグループタイランド、マッティアス・プファルツ社長のスピーチだ。
「これからの大きな柱はハイブリッド。パワフルで賢いハイブリッドモデルをタイに投入する」とし、モーターショーではアクティブ「ハイブリッド3」、「アクティブハイブリッド5」、そして「アクティブハイブリッド7」の発売が発表された。
また、「BMWにとってはスポーツも重要なこと。Mモデルを投入する予定がある」と続け、ハイブリッドとMモデルでライバルに差別化していくことを明らかにした。
それにしても、バンコクモーターショーのプレスカンファレンスは派手である。スピーチに続きピアノ&ヴォーカルの生演奏にのせてダンサーが舞い、まるでサーカスのようなロープでの曲芸まで披露。この国ではまず、派手なことをやって注目されるというのが大切なようだ。