3月25日のVIPデーからスタートしたバンコクモーターショー。好調な景気に支えられ、「クルマを作れば売れていく」といわれるほどタイの自動車産業は絶好調だ。
その好景気を反映するかのように、モーターショーも盛り上がっている。そして、その裏でおこなわれたのが、メーカー間によるブース敷地の取り合いだ。
バンコクモーターショーはバンコク郊外にある「IMPACT」というコンベンションセンターのチャレンジャーホール1から3までを使って開催される。ここを攻め時と捕らえているメーカーとしては出展スペースを少しでも広げて1台でも多くのクルマを展示したいところだが、会場の広さには限りがあるので主催者側がすべての要求を受け入れるわけではない。そこで、少しでもブースを広げたいメーカー同士で水面下の綱引きがおこなわれるのだ。
つまり、ブース面積の拡大率(絶対的な広さではなく昨年に比べての比較)を見ればそのメーカーの勢いが見えてくるというわけである。
さて、ブース拡大率のトップ5は、BMW&ミニ、フォード、トヨタ&レクサス、シボレー、ベンツ。それら5メーカーのブース面積拡大率は約8%となっている。
なかでも、最大のブース拡大率を誇るのはトヨタ&レクサス。昨年に比べて約10%も面積が拡大した勝ち組だ。
また、トヨタ&レクサスのブースは面積の絶対的な広さでも全出展者のトップに立つ。面積は2862平方メートルで、これは次点となるシボレー(1836平方メートル)の約1.5倍にもなると聞けば、いかにトヨタの勢力が強いか想像いただけるだろう。