ケータハムから、この冬にマルシャとの間で合併に関する話し合いがあったことが明かされた。
技術面と運用面で慎重な検討をした結果、ケータハム側から提案した交渉だったらしいが、双方にとって有益な結論には到達し得なかったということだ。
ケータハムF1は、ルノーならびにルノースポールと協力関係にあり、2012年にはF1ファクトリーを買収したり、一流企業が連なるコマーシャルパートナーたちやF1を戦っていくだけの開発力などをすでに備えている。
他方でマルシャは、ティモ・グロックを放出してペイドライバーを受け入れるなど、資金難はチームも公に認めるところだ。このため昨年冬にあったと言われる交渉は、実質的にケータハムによる吸収合併に近い内容だったとみられる。
マルシャは未だにバーニー・エクレストンとの商業契約も締結していないが、これについてエクレストンはこう語っている。
「こちらの準備は整っている。別にそのままでも問題はないがね。マルシャは何か不満があるらしい。その一方でケータハムと合併の交渉をしたそうだが、何が起きているのか私にはわからないよ」
マルシャのスポーティングディレクター、グレーム・ロードンも話し合いがあった事実を認めている。
「両チーム間で話し合いがあったことは認める。ただ私自身はその場におらず、当方の株主が同意しなかったと理解している。話し合いはそれで終わりだ」