【マツダ アテンザ 試乗】運転席以外で試乗してみると?…まるも亜希子

試乗記 国産車
マツダ アテンザ
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沸き立つ大人の色気と走りの良さへの予感が、『アテンザ』の肉感的なボディラインからは直感的に感じとれる。

デビュー前の試作段階から好調な売れ行きの現在までに、数百km以上の試乗をしているが初めて乗った時の感動は薄れることがない。

とくにクリーンディーゼルモデルは、一般道、山道、高速道路とどんなシーンでも、そしてショートトリップでもロングドライブでも、まだまだ乗りたくなるほどだ。

では、そんなアテンザを運転席以外で試乗してみるとどうか。

まずセダンの助手席は、頭上のクリアランスはややタイトなものの、細いピラーで視界が広く、適度な高さのベルトラインで明るさと落ち着き感がちょうどいい空間。

秀逸なのがシートで、座面はもちろん背中のフィット感がとても心地いい。不用意に触れたドアのインナーパネルやアームレストなどは、こだわった素材でソフトな感触になっており、そこからも上質感が伝わってくる。

後席に移ると、頭上は同様にタイトでも足元のゆとりはミドルミニバンのプレマシーと同等程度あってくつろげる。

座面はたっぷり膝裏まであり、背もたれも肩の上までしっかり覆ってくれる。クッションにも弾力があり、高めのベルトラインですっぽりと包まれる安心感と、広い前方視界で開放感もある理想的な後席だ。

実際、景色のいい山道を後席で味わってみたが、タイトなカーブでも身体が必要以上に揺さぶられることがなく、ヒップが座面にくっついたかと思うほどアテンザの挙動とシンクロしているので、アップダウンの繰り返しでさえも楽しめてしまう。

センターアームレストにドリンクホルダーがあり、シートバックポケットやハンガーフックがあるので、長い道中の使い勝手もかなり良かった。

ただ17インチタイヤが標準となる2.0Lのガソリンモデルは、19インチの2.5Lモデルよりやや振動が気になった。上質な乗り心地を重視するならば、2.5Lモデルがオススメだ。

ちなみにワゴンタイプは、セダンよりも室内長が少し狭くなるのだが、後席とラゲッジのルーフラインがつながっていることで、体感ではより広く開放的に感じる。

荷物もやはりワゴンの方がたっぷり積めるので、アクティブな人にはワゴンの方が似合いそうだ。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

まるも亜希子|カーライフ・ジャーナリスト
映画声優、自動車雑誌『ティーポ(Tipo )』編集者を経て、カーライフ・ジャーナリストとして独立。現在は雑誌・ウェブサイト・ラジオ・トークショーなどに出演・寄稿する他、セーフティ&エコドライブのインストラクターも務める。04年・05年にはサハラ砂漠ラリーに参戦、完走。日本カー・オブ・ザ・イヤー(2005-2013等)選考委員、AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)理事。公式ブログ『運転席DEナマトーク!』他アップ中。

《まるも亜希子》

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