トヨタ自動車の友山茂樹常務役員は3月13日に会場内で報道陣と懇談し、4月から始まるハイブリッド車(HV)の使用済みニッケル水素電池を活用した定置型蓄電池ビジネスについて「2世代以降の電池が対象」とした上で「全体の3割が定置型に再利用される」との見通しを示した。
友山常務は「使用済み電池のうち3割くらいはやはり使えないので、希少金属だけ取り出してリサイクルする。残りのうちの4割は補給用、中古パーツとして使う。事故などで電池を交換しなければならない場合、新品だと高い。そういった需要もあるだろう」と説明。
その上で「あとの3割くらいを定置用で使っていきたい。まだ全体の数量も限られているということもあるので、リビルト電池はディーラー向けに蓄電システムとして販売する。ただ、他社の定置型電池に比べて価格も、性能も有利という形で出していく」と述べた。
また友山常務は「現状で(使用済み電池の発生量)は年間1000台程度、ただし2017年以降には年間1万台近くに達するものと考えられている」との予測も示した。