フランスの自動車大手、シトロエンは3月5日、スイスで開幕したジュネーブモーターショー13において、『C3』の大幅改良モデルを初公開した。
現行シトロエンC3は2世代目モデルで、2009年秋のフランクフルトモーターショー09で発表。個性的で高いクオリティを発揮する内外装、クラス最大級の室内空間、環境性能の高いエンジンなど、欧州Bセグメントで最高の商品力を備える5ドアハッチバックとして開発された。
シトロエンは今回、ジュネーブモーターショー13において、現行C3のデビュー以来、初の大幅改良モデルをワールドプレミア。前後バンパーやヘッドライト、テールライトなどを変更して、新鮮さを醸し出す。フロントバンパーに、LEDデイタイムランニングライトが配されたのも特徴。フロントグリルは、新世代シトロエンのデザインに改められた。
インテリアは、色使いの変更やクローム部分の採用拡大により、クオリティを向上。欧州向けの搭載エンジンは複数が用意されるが、中でも「ピュアテック」と呼ばれる3気筒ガソリンエンジンは、パワーを15%高めつつ、燃費を25%改善している。
また、現行C3のハイライトといえそうな巨大なフロントウィンドウ、「ゼニス」(Zenith、天頂)は大幅改良モデルでも健在。ウインドスクリーンは、ルーフ部分にまでフロントガラスが回りこんでいるのが特徴で、パノラマルーフに迫る抜群の開放感を実現する。
シトロエンによると、前席からの視界は最大で80度拡大。もちろん、太陽光や紫外線対策も入念に施されており、窓面積が増えることに起因するロードノイズなどのNVH対策にも、徹底的に取り組んでいるという。