【スマートエネルギーWeek13】燃料電池車の試乗会は大人気

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日産FCV、全日空(ANA)系列のタクシー会社がパイロット送迎用として用いているもの。
  • 日産FCV、全日空(ANA)系列のタクシー会社がパイロット送迎用として用いているもの。
  • 燃料電池車の試乗会は大人気。
  • 燃料電池車の展示が行われた会場は東京消防庁の認可を得ている。許可証に記載の水素ボンベはクルマに搭載されているもの。
  • 日産FCVの航続距離は約320kmだという。水素の補充に掛かる時間は5-10分程度。
  • 元々はファーストクラスやビジネスクラスの利用客の送迎用として用いていたが、ベース車両の乗り心地が高級車には及ばなかった。
  • パイロット送迎用となったが、アイポイントの高さと頭上空間の小ささは不評とのこと。
  • 同じ会社ではトヨタ『FCHV』と…。
  • ホンダ『FCXクラリティ』も運用。試乗会にも投入されている。

「スマートエネルギーWeek 2013」で人気を博していたのは燃料電池車の試乗会だ。車両価格が高額な燃料電池車に同乗するだけではなく、実際に運転できる枠も少ないながら用意されていたこともあり、受付開始直前には行列が形成されることもあった。

記者は出遅れたこともあり、同乗での試乗となり、日産『エクストレイル』をベースとしたFCVへ割り当てられた。この日産FCVを含め、ホンダ『FCXクラリティ』、トヨタ『FCHV』は全日空(ANA)のグループ企業であるイースタンエアポートモータースが運用しており、同社の運転手が運転していた。

運転手によると、2011年の運用開始時はANAのファーストクラスやビジネスクラスを利用した乗客に対する送迎サービス用として使われていたが、一般的な高級乗用車と比べた場合にはベース車の乗り心地が劣っていたこともあり、徐々に使われなくなったようだ。現在はパイロットの送迎用として、主に羽田地区で使用されている。

現状では極めてレアな燃料電池車だが、日常的に利用していると高揚感も薄れてくることや、日産FCVは巨大な水素タンクを後部座席下にセットした関係でアイポイントが高く、頭上の余裕も無いことからクルマを見た瞬間に落胆するパイロットもいるという。

しかし、試乗会に集った人にとっては貴重な体験であるため、運転手も「久々に喜んでもらえたのでうれしいです」と感想を漏らしていた。

《石田真一》

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