トヨタ自動車が1月28日に発表した2012年の生産・販売実績によると、ダイハツ工業と日野自動車を含めたグループの世界販売は前年比22.6%増の974万台8000台となった。07年の937万台を上回り、5年ぶりに最高を更新した。
12年は東日本大震災やタイの洪水といった前年の自然災害からの復興で生産が回復、内外での販売増につなげた。国内販売は35%増の241万2000台、海外は19%増の733万6000台だった。海外は北米の需要回復や東南アジア各国の伸びに支えられた。トヨタ単体の海外販売は19%増の702万5000台と、初めて700万台に達した。
トヨタグループの11年の世界販売は自然災害の影響などで795万台にとどまり、米GM(ゼネラルモーターズ)、独VW(フォルクスワーゲン)に次ぐ3位に後退していた。12年はGMの約929万台(3%増)、VWの約907万台(11%増)を上回り、2年ぶりにトップに戻った。トヨタは13年の世界販売は2%増の991万台を計画している。