メルセデスベンツの高性能車部門、AMGは『CLSクラス』の頂点に立つ『CLS63 AMG』の改良モデルの概要を明らかにした。実車は3月、スイスで開幕するジュネーブモーターショー13で初公開される。
新しいCLS63 AMGのハイライトは、エンジンのパワーアップ。1月14日に米国で開幕したデトロイトモーターショー13でワールドプレミアされたE63 AMGの大幅改良モデルと、同じエンジンを搭載する。
CLS63 AMGの心臓部には、5461ccの排気量を持つV型8気筒ツインターボエンジンを引き続き搭載。ただし、最大出力は557ps/5500rpm、最大トルクは73.4kgm/1750-5250rpmと、従来比でパワーを33ps、トルクを2kgm引き上げている。
ボディタイプは引き続き、クーペとシューティングブレークの2種類。トランスミッションは、デュアルクラッチのAMG スピードシフト MCT 7。0‐100km/h加速は4.2秒(シューティングブレークは4.3秒)、最高速は250km/h(リミッター作動)の実力だ。
また駆動方式には、従来のFRだけでなく、4WDの「4マチック」の最新世代版を新設定。新しい4マチックは、7速デュアルクラッチトランスミッションと一体設計され、リアアクスルにレイアウト。路面や走行条件に応じて、最適な駆動トルクを前後に配分する。
この4マチック仕様のCLS63 AMGは、0‐100km/h加速は3.7秒(シューティングブレークは3.8秒)、最高速は250km/h(リミッター作動)。FR車と比較して、0‐100km/h加速は0.5秒短縮している。